カジノ法案、野党50時間審議要求へ 会期延長論に反対

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 立憲民主党など野党5党と衆院会派「無所属の会」の国会対策委員長は30日午前、国会内で会談し、カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案について、衆院内閣委員会で50時間の審議を与党に求める方針を決めた。政府・与党内で浮上している会期延長論については「唐突で自己都合だ」として反対することを決めた。

 立憲の辻元清美国対委員長は会談後、記者団に「IRは刑法で禁止されている賭博を解禁する話。小手先の議論でまさか採決するつもりはないだろう」と与党を牽制(けんせい)した。カジノ実施法案で50時間の審議を行った場合、6月20日までの今の会期内の法案成立は厳しくなるが、辻元氏は「廃案にすればいい」と述べた。

 衆院事務局によると、今国会で安倍政権が最重要法案と位置づける働き方改革関連法案の衆院厚労委での審議時間は30時間半。これに参考人質疑3時間や30日の一般質疑2時間を加えると、合わせて35時間半になるという。野党側はカジノ実施法案では働き方改革法案を上回る審議時間を求めた形だ。

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