[PR]

 パナソニック中国・北東アジア総代表の横尾定顕氏が30日、北京市で記者団の取材に応じた。インターネットとつながる「スマート家電」の開発を中国通販最大手アリババ集団と進めていることを明らかにした。

 まずは、ネット通販の注文機能が付いた「スマート冷蔵庫」を年内に開発。その後、空調や洗濯機、キッチン用家電にも広げる。中国を技術革新の拠点ととらえ、世界に通用する商品の開発を進める方針だ。

 横尾氏によると、スマート冷蔵庫では、前面のパネル表示で中に何が入っているかが分かる。パネルを操作すれば、足りない食材をネット通販で注文できる。

 横尾氏は「今まで家電は日本発の商品を中国に持ち込んでいた。だが、中国から日本に逆輸入するという形だ」と取材に語った。

 パナソニックは2020年度に中国での家電部門の売上高を17年度の倍の200億元(3400億円)にする目標を立てている。

 中国と深い関係を持ったきっかけは、創業者の松下幸之助氏が1978年、当時の鄧小平(トンシアオピン)副首相の訪問を受け、近代化への貢献を約束したことだ。

 40周年を機に、パナソニックは北京市に「松下記念館」を6月25日に開く。会社の歴史や松下氏の経営哲学、最新技術などを紹介する。中国の政府や企業関係者との会議にも使う。(北京=福田直之)