天皇、皇后両陛下は30日夜、国賓として来日したベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻を歓迎する宮中晩餐(ばんさん)会を皇居・宮殿で開いた。来春の代替わりまでに新たな国賓の訪日予定は現時点でなく、両陛下にとって今回が最後の可能性がある。

 天皇陛下は、国賓を招いた晩餐会で数々の印象的なおことばを述べてきた=表。今回は、昨年ベトナムを初訪問したときに受けたもてなしに感謝の意を表した。外交関係樹立から45年で、多くのベトナム人が留学生などとして日本で暮らすようになっていることを踏まえ「看護師、介護福祉士として活躍し、我が国の高齢社会を支えている人々もいます」などとし、「様々な交流が深まっていることを心から喜ばしく思います」「相互理解と友好協力関係が今後更に増進しますことを心から願っております」と述べた。

 宮内庁によると、陛下はこの日、予定していたおことばの原稿を誤って1枚分飛ばして読み上げたという。

 晩餐会には、皇太子ご夫妻や皇族方、安倍晋三首相夫妻、親善に努めてきた俳優の杉良太郎さんら約150人が出席した。ベトナムから国賓が来日したのは平成に入ってから3回目で、2014年3月のサン国家主席夫妻以来。(多田晃子、緒方雄大)

関連ニュース