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 国の重要文化財の札幌市時計台(北1西2)が31日の営業を終え、5カ月間の改修工事に入った。外壁の塗装や部材を取りかえるため、外観が見えなくなり、記念撮影も内覧もできない。観光には打撃だが、完成から140年が経過して傷みが激しく、市は早めの改修を決断した。

 1878(明治11)年に札幌農学校(現北大)の演武場として建設された札幌市時計台は、今年で完成から140周年を迎えた。当初は時計塔がなく、屋根の上に小さな鐘楼があるのみ。完成式に臨席した開拓長官の黒田清隆が時計の設置を発案した。

 札幌農学校の2代目教頭のホイーラーが米ニューヨーク市のハワード時計商会に振り子式の塔時計を発注。ところが、到着した時計が大きすぎて入らず、作り直して、81年に無事、時計塔ができあがった。札幌の標準時計に指定され、鐘を鳴らして札幌市民に時を知らせるランドマーク「時計台」へと姿を変えた。

 時計台は設置当初の機械構造が今も動いており、現存する塔時計(機構部)としては国内最古。2009年には「機械遺産」に認定されている。今でも人力で週に2回、重りの巻き上げ作業を行っている。

 大きな改修は90年代後半以来20年ぶり。前回は1995年の工事着手直後に阪神淡路大震災が発生した。当初予定していなかった耐震補強も行われたため、改修は3年9カ月続いた。

 今回の改修は当初2020年の予定だったが、外壁などの劣化が激しいため、2年前倒しした。建物周囲に足場を組み、全体を保護シートで覆い、外側の白い壁や赤い屋根のペンキを塗り直す。事業費は5500万円。5カ月間の改修中も時計は動かし、鐘の音は鳴り続ける。

■期間中も観光…

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