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 東海地区の百貨店やスーパーで、中元商戦が本格化してきた。SNSで写真映えする商品が充実し、自家需要の取り込みも意識した品ぞろえになっている。

 ピアノの鍵盤をイメージしたようかん、ニシキゴイ姿のすし……。松坂屋名古屋店には、インスタグラムで見栄えの良い商品が目白押しだ。昨夏、スイカにそっくりなパンを用意したところ、予想を上回る反響だったので、「インスタ映え商品」を増やした。

 名古屋三越は、葛飾北斎の絵をあしらった缶ビールを用意した。レトロモダンなデザインの化粧箱に入れたグルメもそろえた。商品の約半数が配送無料で、前年より1割増の売上高10億円を目指す。

 自宅用に買い求める人に期待する動きも続いている。スーパーのアピタ、ピアゴを運営するユニーは、チョコレートでコーティングされた団子や、一つひとつ味が異なる水まんじゅうを用意した。ターゲットは、中元を利用したことのない30~40代の女性。担当者は「試しながら好きなものを探す買い方が広まっている。いろんな味を体験できるようにした」。

 JR名古屋高島屋は、ホットケーキやナポリタンなど「昭和レトロ」な食品をそろえた。缶ビールや洗剤といった簡易包装の自宅向け商品も過去最大の約282点を用意した。昨年度の自宅向け中元商品の売り上げは、15年度の1・5倍だったという。

 矢野経済研究所によると、今年の中元の市場規模は7821億円。贈答需要が頭打ちで4年前から369億円減る見通しだ。(斉藤明美)