天皇、皇后両陛下は2日、東京・元赤坂の迎賓館赤坂離宮を訪れ、国賓として来日中のベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻に別れのあいさつをした。帰国を前にした国家主席が「丁重で温かいおもてなしに感謝します」と伝えると、天皇陛下は「今回の訪問が両国の友好関係の増進につながることを願っております」などと述べ、笑顔で握手をした。

 宮内庁によると、この日国家主席夫人が着ていたパンツスーツは、両陛下が昨年ベトナムを初訪問した際、皇后さまがプレゼントした絹の反物から作られた。皇居内の紅葉山御養蚕所の繭からとれた糸が使われているという。

 今年は日本とベトナムの外交関係樹立から45年。両陛下は、皇居での歓迎行事や会見、宮中晩餐(ばんさん)会で国家主席夫妻をもてなした。宮中晩餐会では陛下が「両国間の相互理解と友好協力関係が今後更に増進しますことを願っております」などとおことばを述べた。(多田晃子)