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 江戸時代、伊能忠敬(いのうただたか)と弟子たちが全国を歩いてつくった「大日本沿海輿地(よち)全図」(伊能図)は、精度が高く、現代の日本地図と比べてもぴったり一致するイメージがあります。ただ、広い範囲で見た場合、北海道や東北、九州南部などでは東西方向にずれがあるのです。

 緯度は、天体観測で比較的簡単に調べられたのですが、経度については、地点間の時間の差を測る必要があるため、正確な時計がなかった当時は難しかったのでしょう。計算で求めた経線を地図上に引いたため、実測との間にずれが生じたと考えられています。

 ただ、伊能図の経線を無視し、地図の形だけを比較すると、ずれはかなり小さくなるようです。

 現代の日本列島の海岸線と伊能図を重ねてみると、どの程度、ずれているのかがわかります。