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 表示している「伊能中図」は、日本列島を八つに分けて描いています。

 地図には国や郡、村の名前が細かく記されているほか、測量の際に目印にした山や島などに向かって赤い方位線も描かれています。実測で地図を作り上げたことがわかります。実は彩色も美しく、富士山をはじめ、街道沿いの山々まで細かく書き込まれています。

 一方、沿岸や主要街道以外の内陸部は空白になっています。実際に測量していないものは描かないのが伊能図の特徴で、例外的に描く場合には「不測量」とわざわざ記したそうです。地図の正確性にこだわっていたのでしょうね。