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 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラエルとの境界近くで1日、パレスチナ難民の帰還を求めるデモがあった。ガザ保健省によると、ボランティアで医療行為をしていた女性看護師(21)が死亡。約100人がイスラエル軍の発砲などで負傷したという。

 イスラエル軍によると、デモに加わったのは数千人で、軍の車両を燃やしたり、境界のフェンス付近で爆発物を使ったりした、などとしている。

 先月29~30日、ガザ地区からイスラエル南部に向けて、計約100発の迫撃砲弾やロケット弾が発射された。このためガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスなどとイスラエル軍の応酬が激化。イスラエル軍が、ガザ地区のハマス関連施設など65カ所を報復として空爆するなど、緊張が高まっていた。

 ガザ地区では、トランプ米大統領が昨年12月、エルサレムをイスラエルの首都と宣言し、米大使館の移転を表明したことなどをきっかけに、3月末以降、イスラエルと米国に対する抗議デモが続く。イスラエル軍の銃撃などで110人以上が死亡している。

 5日は、ガザ地区やヨルダン川西岸地区などがイスラエルに占領された、第3次中東戦争から51年となる。ハマスはガザ地区で抗議デモを呼びかけており、さらに大規模な衝突が起きるおそれもある。(エルサレム=杉崎慎弥