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 「全国犯罪被害者の会」(通称・あすの会)が3日、東京都内で最終大会を開き、18年余りの活動に終止符を打った。被害者が自ら署名活動に取り組むなどし、犯罪被害者基本法制定(2004年)や、刑事裁判の被害者参加制度スタート(08年)の原動力となった。役割を果たしたとして、解散を決めた。

 1999年に東京都文京区で孫が殺害された松村恒夫・代表幹事(76)は、「会がなくなるのは寂しいが、やれることはやったと達成感に近いものを感じている」とあいさつ。会員たちが次々にマイクを握り、「被害者参加の公判を傍聴に行き、目頭が熱くなった。活動してよかった、生きていく自信につながった」「いま私がここに立てるのは、会があったから。終わるのは複雑な思いがするが、本当にありがとう」などと語った。

 97年に妻が殺害された弁護士の岡村勲さん(89)は、会の結成から引っ張ってきた。「皆、これからの被害者に自分と同じ苦しい思いはさせたくないという一心で活動してきた。こういう仲間と晩年一緒に仕事できたことは、私の喜びであり誇りだ」と話した。(河原理子)