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 世界が見守る会談が始まる。6月12日にシンガポールで対面するトランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長。2人には、次々と側近を切り捨てる孤独な側面も見える。朝日新聞の記事やソウル支局長・牧野愛博記者の著書「北朝鮮核危機! 全内幕」(朝日新聞出版)、「金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日」(講談社)から探る。

金正恩氏:古参幹部を切り捨て

 金正恩氏は権力の座についた後、父親から「後見人」としてあてがわれた古参幹部たちを次々に切り捨てた。

 11年12月、雪が降り積もる平壌で営まれた金正日総書記の告別式。正恩氏のほか7人が霊柩(れいきゅう)車に付き添うように歩き、この7人が経験の浅い正恩氏を支えるとみられていたが、これまでにほとんどが事実上の失脚、左遷の憂き目にあった。

 正恩氏のすぐ後を歩いていたのが、国防委員会副委員長だった張成沢(チャン・ソンテク)氏。金正日総書記の妹の夫で、正恩氏の義理のおじにあたる張氏は13年12月、「国家転覆陰謀行為」で死刑判決を言い渡され、即日、執行された。事実上の「ナンバー2」と言われた張氏の場合、部長を務めていた党行政部が解体され、中央・地方の幹部らも粛清された。

 北朝鮮関係筋によれば、最近の北朝鮮高官が粛清されるケースとして多いのは、①金正恩氏への不敬②不正蓄財③幹部間の嫉妬の三つだという。

トランプ氏:トップ全員と不仲説

 17年1月の大統領就任からわずか1年余りで、トランプ氏は外交、安保、経済、政権運営のトップ全員との不仲説が浮上し、相次いで交代させた。イエスマンばかりを集めているとの懸念も広がる。

 18年4月には、関係が悪化していたティラーソン国務長官を解任し、CIA長官だったポンペオ氏を後任にあてた。北朝鮮との外交交渉を任せる狙いがあったとみられる。

■金正恩氏とトラ…

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