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 神戸市教育委員会が首席指導主事が聞き取りメモの隠蔽(いんぺい)を指示したとする弁護士の調査報告書を発表したことを受け、自殺した生徒の遺族が3日、コメントを出した。全文は以下の通り。

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 本日、「破棄メモ」問題に関する弁護士2名作成の平成30年6月1日付「調査報告書」を受け取りました。

 この調査報告書では、校長が平成29(2017)年3月6日にメモは存在しないと回答し、また同月27日に実施された証拠保全手続においても裁判所に対しメモは存在しないものと対応した経緯について、教育委員会首席指導主事の指示によるものであったこと、同年8月には、教育長の命令のもとで教育委員会が組織的に聴き取りメモの有無等について調査をしていたが調査が遂げられないままとなっていたことが明らかになりました。また、生徒らより聴き取りがなされた平成28(2016)年10月11日には、教育委員会指導主事が同席の場で、教員間で聴き取りの内容が既に共有されていたことも明らかになりました。

 報告書では、校長がメモが現に学校にあることを認識しながら、存在がないと回答をしたことについて「メモの存在を隠ぺいしたものとして非難を免れない」などと指摘されております。

 事件後、遺族の対応に直接あたり、また、第三者委員会の窓口となっていた教育委員会担当者がメモの隠ぺいを指示していたということについては、私は裏切られたという気持ちを禁じ得ません。

 また、こうしたメモの隠ぺいは、単なる特定の職員個人の判断や職務怠慢ではなく、いじめの事実自体を隠そうとする学校そして教育委員会の姿勢そのものから生じたものと言わざるを得ません。

 今回の調査報告書では、教育委員会内部での組織的な隠ぺいの過程までは全く明らかになっておらず、調査はなお不十分なままであると感じざるを得ません。なぜ、このような事態が生じたのか、引き続き厳正な調査を求めたいと思います。まだ隠されている文書や事実があるのではないか不信感が募るばかりです。

 そして、「第三者委員会」の調査は、聴き取りメモを隠ぺいした教育委員会が事務局となり、一次調査を行った上で出来上がったものであり、昨年8月の「第三者委員会」の調査報告書はもはや全く信用できません。市長のもとで始まる再調査委員会において真実が解明されることを願ってやみません。