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 野球の広島六大学春季リーグ戦を17季ぶりに制した広島大が、全日本大学選手権(11日開幕、東京)に出場する。春秋ともに3位だった昨年から投手陣の底上げを図り、10勝4敗、勝ち点5の完全優勝。35年ぶりに全国の舞台に挑む。

 昨春から3季連続で最優秀防御率賞とベストナインに選出された中田朋輝(4年・宇部)が大黒柱。最速150キロ近い本格派右腕だ。ただ、昨秋までは抑え投手に不安があった。そこで、中田と同じタイプの本田昂大(3年・刈谷)を先発から抑えに回したのが奏功。さらに制球が安定した技巧派左腕の橘知哉(3年・長田)が先発を担えるようになったことも大きかった。中田はこの春も6勝を挙げ、最優秀選手に輝いた。

 練習環境は恵まれているとはいえない。広島県東広島市にある練習グラウンドでは今、シロツメクサの白い花が咲き乱れる。雑草がくるぶしの上まで伸び、外野ノックも一苦労だ。ナイター設備もない。OBで就任1年目の毛利祐太監督(25)は東広島市職員のため、平日は練習に参加できない。2人の学生コーチが練習メニューから戦術まで考え、選手たちも暇さえあればネットや本で技術向上につながるヒントを探す。主将の国政隆吾(4年・松山東)は言う。「公立だ、私立だと意識して、自ら敵を大きくするのは愚かなこと。神宮でも、その姿勢を貫きたい」。11日、明治神宮野球場での第1試合で東北福祉大と対戦する。(高岡佐也子)