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 シャープは5日、東芝のパソコン(PC)事業を買収すると発表した。買収額は40億円。東芝のPC事業は赤字続きで、経営再建のために売却先を探していた。シャープは親会社の鴻海精密工業(台湾)が持つ大量生産のノウハウを活用して採算を改善させ、一度は撤退したPC事業に再参入する。

 シャープと東芝は同日午前、それぞれ取締役会を開き、PC事業の譲渡契約を結ぶことで合意した。シャープが10月に、東芝の子会社「東芝クライアントソリューション」の株式の約80%を譲り受ける。ノートPCのブランド「ダイナブック」もシャープが引き継ぐ。

 シャープは1995年から「メビウス」のブランドでノートPCを製造・販売していたが、2010年に撤退。鴻海は電子機器の受託生産の世界最大手で、PCなどを安く大量につくるノウハウを持つ。シャープは、自社でつくる液晶パネルや知名度が高い「ダイナブック」のブランドも合わせれば、事業の成長が見込めると判断した。

 東芝のPC事業は、一時は世界シェアでトップを誇ったが、近年は中国メーカーなどにおされて赤字に陥っていた。本体の経営危機が一段落し、赤字のPC事業を切り離すことで経営再建に弾みをつける狙いだ。

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