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 江戸時代の俳人・松尾芭蕉が詠んだことでも知られる山梨県都留市の「田原の滝」に公園が完成した。平成の名水百選に選ばれた「十日市場・夏狩湧水(ゆうすい)群」の一角にあり、富士急行線十日市場駅にも近く、市が湧水群を巡る散策コースの出発拠点にしようと2016年度から整備していた。

 田原の滝は、富士山から流れ出した溶岩が作り出す地形を、豊かな水が複数の滝となって流れ落ちる景勝地。芭蕉は谷村(現都留市)に滞在した際に「勢ひあり 氷消えては 瀧津魚(たきつうお)」と詠み、滝を正面に望む場所には句碑が立てられている。

 市は、滝に隣接する市有地に展望台や湧水が流れるオブジェ、トイレ、日本語と英語で表記した案内板、駐車場を約5千万円で整備。既設の芭蕉像などと合わせて「田原の滝公園」(約1500平方メートル)とし、観光資源の豊かで清らかな富士山湧水の魅力をさらに発信したいとしている。(小渕明洋)