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 山形商の主将で捕手の早坂拓真(3年)は毎朝、自宅のある舟形町から、午前5時54分発の始発列車で学校に向かう。グラウンドに着くのは7時過ぎ。チューブを使った筋トレや体幹、キャッチボールなど、基礎的な練習に時間を割く。「夜は、全体練習で見つかった課題に取り組みたいので、朝は基礎練中心」。夜の自主練習を終えて家に着くのは、午後11時を過ぎることもある。

 練習熱心なのは早坂だけではない。横では、ティーバッティングをしたり壁当てをしたり、10人ほどがそれぞれの課題に取り組んでいた。「周りも意識が高いので、自主練は当たり前の感覚です」

 入学してから昨夏まで、自主練のパートナーは1学年上のエース秋葉駿一だった。「誰よりも練習していた。努力のかたまり」

 朝練はいつも一番乗りで、夜の投球練習も「今の球、どうだった」と一球一球、受ける早坂に確認しながら毎日1時間以上続けていた。その秋葉が打たれた昨夏の準々決勝。「終わってほしくなかった。頭が真っ白になった」。今は、「今度は自分が誰からも信頼されるように」と、後輩をパートナーに自主練に励む。

 春の県大会は初戦で敗退した。個人の力だけでなく、チームとして向上するために、毎日、全体練習後に反省をホワイトボードに書き、次の日の練習前に確認するようになった。「一人ひとりは強豪にかなわなくても、チームとして勝つために、夏に向けてチームを磨いていきたい」=敬称略

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