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 来年3月末に静岡市の清水港と静岡県伊豆市の土肥(とい)港を結ぶ駿河湾フェリー事業からエスパルスドリームフェリー(静岡市清水区)が撤退することを受け、県は事業継続に向けて対応策を検討する庁内のプロジェクトチームを発足させる。川勝平太知事が5日、定例会見で明らかにした。

 川勝知事は会見で「(駿河湾フェリーは)生活・観光航路。事業撤退による伊豆地域の観光と経済への影響が懸念されている」と指摘。港湾担当の難波喬司、伊豆地域担当の土屋優行両副知事をトップに据え、部局を横断した庁内プロジェクトチームを立ち上げるという。初会合は今月中に開催する予定。

 川勝知事は「駿河湾フェリーは維持管理が大変とはいえ、県の財産の一つ。事業が継続できる方向で検討をしていきたい」と強調。県自体が事業を引き継ぐのか、他の民間業者を募集するのかといった事業継続の手段については「プロジェクトチームで検討する」と明言を避けたが、「(3月末の運航終了後に)スムーズに継承されるような体制を整えたい」と述べた。

 駿河湾フェリーは2002年に清水港―土肥港で運航を開始。主に県中部と伊豆をつなぐ観光周遊ルートとして利用されたが、道路整備が進み、伊豆へのアクセスが改善したことなどから業績が悪化。05年以降、赤字から抜け出せない状況が続いていた。(宮廻潤子)