米国の著名ファッションデザイナー、ケイト・スペードさん(55)が5日午前(日本時間6日未明)、米ニューヨーク・マンハッタンの自宅マンションで死亡しているのが見つかった。米メディアが警察当局の話として報じた。自筆とみられるメモが残されており、警察は自殺の可能性があるとみて調べている。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、家事代行に訪れた人が5日午前、寝室で意識を失った状態のスペードさんを見つけた。同日午前10時26分に現場で死亡が確認されたという。メモの内容は公表されていない。警察幹部は「(見たところは)明らかな自殺だが、捜査は初期段階だ」と話したという。

 1962年にミズーリ州で生まれた。大学卒業後にニューヨークに移り、ファッション誌の編集職に就いた。当時から女性用のハンドバッグが派手すぎると感じていて、「機能的で洗練されたバッグ」(米紙インタビュー)を求めて93年にブランド「ケイト・スペード」を立ち上げた。ニューヨークのソーホー地区に店舗を出すと、働く女性や若い女性らに強く支持され、人気ブランドに育った。

 米国内に140、国外に175以上の店舗があり、日本でも人気を集めている。ブランドは2017年、高級革製品の米コーチ(現タペストリー)に24億ドル(約2600億円)で買収されていた。(ニューヨーク=金成隆一)