【動画】プールに潜り、素潜りの訓練をする長野えりさんら=大久保泰撮影
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 「北限の海女」の地として知られる岩手県久慈市。観光施設「小袖海女センター」で素潜り漁の実演をめざす新人女性が6日、プールで訓練を始めた。新人の加入は2年ぶり。7月1日から海でのデビューをめざしている。

 「海女」をめざすのは、市内の食品工場で働く長野えりさん。センターで素潜り漁の実演をしていた幼なじみから誘われ、「潜ってウニを捕れたらおもしろい」と希望した。

 初の訓練は、種市高校(洋野町)の潜水実習プールを使って行われた。水温は18度。先輩らの指導を受け、1時間余り水の中にいると「冷たい。耳が痛い。息がきれる」と弱音ももれた。それでも水深5メートルの底にあるウニに見立てた「獲物」を手で捕ることができ、「海の中をきれいに泳ぎたい」と意欲をみせた。

 海女も高齢化が進み、センター以外で漁をする女性は20人足らず。長野さんたちは「観光海女」として、センターで素潜り漁を見せる。東京出身で久慈に来て5年目を迎える先輩の藤織ジュンさん(26)は「一緒に楽しく潜って、お客さんに彼女の成長も見てもらいたい」と期待する。(大久保泰)