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 名古屋城本丸御殿(名古屋市中区)が8日に全面公開されるのを前に、再建の機運を盛り上げてきたイベント「春姫道中」で歴代の春姫役を務めた女性12人が6日、本丸御殿を訪れて完成を祝った。

 春姫は初代尾張藩主・徳川義直の正室で、本丸御殿で暮らしたことがあるという。御殿の復元を願う市民団体が1995年春から、春姫の豪華な嫁入り行列を再現した「春姫道中」を始めた。最後に春姫が「御殿はどこじゃー」と声を上げ、復元を訴えるのがお決まりだった。御殿の完成で当初の目標を達成したことから、今年4月で春姫道中は終止符を打った。

 この日の内覧会には、歴代の春姫役12人が着物姿で参加した。ボランティアガイドの説明を受けながら「上洛(じょうらく)殿」を見学し、名古屋能楽堂で春姫をテーマにした箏曲「元和(げんな)の春」の初演に耳を傾けた。4代目春姫の藤原祐加子さん(45)は「感無量です。400年前にタイムスリップした気分になりました」。20代目春姫の山田梨紗子さん(23)は「ヒノキの香りがすごく気持ちいい。春姫さまが帰るところができてよかったです」と話した。(松永佳伸)