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 昨年12月17日、日大フェニックスは甲子園ボウルで関西学院大ファイターズに勝ち、27年ぶりのアメリカンフットボール大学日本一に輝いた。歓喜から半年、彼らは「悪質タックル問題」で今秋のリーグ戦出場も危うい。私はフットボール経験者として、メディアに関わる者として、日大の選手たちがはい上がっていく姿を見守りたいと思う。

 この問題で、昨年の復活劇を支えた師弟関係にピリオドが打たれた。先月末に辞任を決めた立命館大出身の長谷川昌泳(しょうえい)前コーチと、2年生QBの林大希(たいき)。長谷川氏は甲子園ボウルで勝った直後、私たち数人の記者の前で言った。「さっき、林と約束したんです。あと3年続けてここで優勝しよな、って」。今回の騒動の中、私は何度もあのときの長谷川氏の笑顔を思い出した。あの約束が、こんな形で終わるとは。

 昨年の優勝は林の存在を抜きには語れない。1年生ながら、リーグ戦の3試合目から歴代のエースQBがつけてきた10番を託され、着実に成長した。甲子園ボウルでは最初に強肩ぶりを見せつけておいて、思いきりのいい走りで関学守備陣をほんろう。1年生で初めて年間最優秀選手と甲子園ボウル最優秀選手のダブル受賞を果たした。そのころ彼に話を聞くたび、師匠の名前が出た。「何もかも長谷川コーチに教えてもらってます」。最も心に残った言葉を尋ねると、「試合は我慢、です」と返した。

 大阪市内で生まれ育った林は小…

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