[PR]

 酷暑での開催が見込まれる2020年東京五輪・パラリンピックの対策を話し合う政府、東京都、大会組織委員会などによる連絡会議が7日、東京都内で開かれた。観客向けの対策のキーワードは「20分」だ。

 組織委は、会場に入る際の手荷物検査で待つ時間の目標を「最長で20分」に設定。手荷物が少ない観客用の優先レーンや、効率的に並ばせて誘導する係を配置する対応策を練っている。その上で、「20分」分の行列を覆える大型テントと冷風機を設ける予定だ。気温や湿度などが上がった場合、水やかち割り氷などを配ることも検討中だ。

 ストレスがたまると熱中症リスクが上がることから、東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を視察するなどして発散策を学ぶ。待ち時間を退屈させないため、大道芸や打ち水アートを披露する計画もある。

 都や国はマラソンコースで遮熱舗装を実施し、路面温度の上昇を抑える。都は累計で136キロを整備する方針で、今年度予算では約70億円を計上した。街路樹の樹形を大きくして木陰を増やしたり、会場周辺や観光地などに人工的な霧や送風機で涼める場所を増やしたりしていく。

 大会には国内外から1千万人以上が訪れることが予想されるため、消防庁などは外国人向けの救急・医療体制の充実などを図るほか、多言語に対応できるスマートフォン向けアプリでの情報提供も行う。11万人が活動する見込みのボランティアについては、活動上限時間を設ける。

 予報技術も向上。気象庁は来年6月から、これまで1週間先までの気温予報を、2週間先まで延ばす。(前田大輔