ステーキ「勝」創業した牧場主が寄付「学校でBBQを」

渡辺松雄
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 佐賀県伊万里市黒川町などで伊万里牛の牧場を経営する松尾勝馬さん(70)が7日、同市に1千万円を寄付した。「畜産一筋で52年間やってきた。地域への恩返し。自分への叱咤(しった)激励の意味を込めて、今後10年間続けたい」と語った。

 松尾さんは、家畜商だった父親のもとで中学生のころから畜産の修業を積んだ。伊万里高校卒業後、1967年に牧場を創業。5頭から出発したが、今では2カ所で約2千頭の伊万里牛を肥育する。伊万里牛を出すステーキレストラン「勝(しょう)」も創業し、現在は伊万里市や佐賀市長崎県佐世保市などに6店ある。

 「学校ごとに夏休みのバーベキューをして、肉だけでなく、タマネギやピーマンなどの野菜も地産地消してほしい」と話す。寄付を続けることについては「これからの10年は、あっという間に来る。牛の世話は今も現役。発奮材料にしたい」と語った。

 市役所で松尾さんから目録を受け取った深浦弘信市長は感謝状を渡し、「ありがとうございます。使途は農業や畜産業の振興、教育などを考えます。アドバイスしてください」と話していた。(渡辺松雄)

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