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アサヒグループホールディングス 小路明善社長に聞く

 国内のビール離れが叫ばれる一方、海外事業で好調を維持するアサヒグループホールディングス(HD)の小路明善社長に、今後の経営方針を聞いた。

 主力ビールの「スーパードライ」は、2017年に1億ケースを割り込みました。もちろん割るよりも割らない方がいいですが、大きな問題とは捉えていません。

 外食産業が厳しい状況なのが直撃しました。そこに投資して、他社のビールからドライに変えてもらうようにしても非効率です。

 これまで、価格戦略でビールのシェア競争をしてきました。しかし、それでは市場は拡大しません。どの社のビールもおいしいし、品質もよい。ブランド価値が高まっているかどうかで、私はドライを評価しています。

 商品に付加価値をつけて売る企業になりたいと思います。高付加価値な商品とは、人々の生活の質を高め、明るく元気にできる商品です。消費財メーカーとしての岐路になります。

 日本国内の市場だけをみる必要はありません。ドライは去年、海外での売り上げが2割伸びました。高価格帯のビールとして売って、欧州で好調です。日本の商品は高品質なイメージというのが、ビールにも定着しているのでしょう。

 16年には、ベルギーのビール大手アンハイザー・ブッシュ(AB)インベブ社から計1兆2千億円で欧州のビール事業を買収しました。

 我々はグローバルな方向へかじを切りました。来年以降、M&A(企業合併・買収)などで成長投資できる環境が整います。「グローバルなプレミアムビールメーカー」になるための一歩を踏み出しましたので、今後もいい案件には投資します。ブランド力があって、収益力があって、高い醸造技術があることが、M&Aに乗り出す条件です。(聞き手・長橋亮文)