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 山梨大が所蔵する水晶標本などを保管していた「水晶庫」が、甲府市の甲府キャンパス内で移設して公開されることになり、7日にセレモニーがあった。

 水晶庫は、水晶や鉱物を収集した山梨県韮崎市出身の百瀬康吉氏から寄贈された水晶類を収蔵するため、1927(昭和2)年に建てられた。鉄筋コンクリートの平屋で約40平方メートル、重さ約70トン。老朽化したため、水晶標本は現在、県庁防災新館の「山梨ジュエリーミュージアム」に移されて展示。水晶庫は防災用品の倉庫として使われてきた。

 水晶庫の東側では「山梨大学大村智記念学術館」の建設が進み、来月に開館予定。これに合わせて水晶庫も学術館の北隣に移し、水晶資料の一部をミュージアムから戻して公開することになった。

 移設は建物の基礎部分を補強し、地面に設けたレールの上を北に18メートル、東に25メートル移動させる。水晶庫のあった場所は防災広場として整備される。式典では、建物に付けたロープを島田真路学長ら14人が「ソーレ」のかけ声とともに引き、ジャッキの力も借りて約50センチ動かした。島田学長は「山梨伝統の水晶を広く見ていただき、学術館とともに新たな観光地になればうれしい」と話していた。(谷口哲雄)