おもろい起業、世界へ 「ピンク街」にベンチャー集まる

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永野真奈
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 リーズナブルな飲食店が立ち並び、サラリーマンの街というイメージもある大阪市淀川区の西中島地区が今、ベンチャー企業の集まる街として注目を集めている。米国のシリコンバレーならぬ「にしなかバレー」とも言われるほど活況だ。でも、なぜ西中島なのか――。

 西中島地区の大通り沿いの一角に、一般社団法人「にしなかバレー」の事務局がある。主に西中島や隣の中津エリアを拠点にするベンチャー約30社が加盟している。

 2016年にサイトを立ち上げ、17年に法人化した。西中島の「にし」、中津の「なか」から名付けたという。「ピンク街」というイメージもありがちなこのエリアにあって、ベンチャー企業が情報交換やイベントを行う拠点になっている。

 自身も大学生の就職活動を支援するベンチャー会社「i―plug(アイ―プラグ)」を運営しているにしなかバレー代表の中野智哉さん(39)は、「おもろいからこそ人は集まる」と話す。

 春と秋に行うイベントは関西色満載だ。東京のベンチャーを招く「東西ピッチバトル」では、お題に沿った新規事業を披露し合う。投票で勝敗を決めるが、その基準は「どっちがおもろいか」。中野さんは「まじめに競争優位性とか語り合っても、おもろいのかなと思う。資金調達を促す集まりではなく、交流が目的だ」と言う。

 ただ、面白さだけではない。にしなかバレーでは、「西中藩」という仕事や打ち合わせができるコワーキングスペースを設けて若手の起業を支援。家賃は年5万円と安く設定している一方で、1年で「脱藩」するのが条件だ。期限を設けるのは「いつまでも仲良しでなく、刺激し合って全国、世界に飛び立ってほしいから」(中野さん)。7月現在5人が起業に向け準備している。

 そんな西中藩出身の起業家の…

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