100年ぶり「船渡御」復活 つきじ獅子祭、盛大に

抜井規泰
【動画】つきじ獅子祭で100年ぶりの船渡御復活
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 築地に夏の訪れを告げる波除(なみよけ)稲荷(いなり)神社(東京都中央区)の「つきじ獅子祭(まつり)」のメイン行事「渡御祭(とぎょさい)」が8日あり、約百年ぶりに「船渡御(ふなとぎょ)」が復活した。台船に載った神輿(みこし)が町衆とともに隅田川を行き来し、海の平穏を祈願した。

 今年は3年に1度の「本祭り」で、10月に築地市場が豊洲に移転する予定。築地で1世紀近い歴史を刻んだ市場を派手に送りだそうと、今年の祭りを担当する「築四」(築地4丁目と場外市場)町会が企画。古い文献を調べたところ、まだ築地市場がなかった明治末期に、水を鎮めるため、築地周辺で船に神輿を載せていたという。

 クレーンで台船に下ろされた神輿は、隅田川をさかのぼって勝鬨橋(かちどきばし)をくぐり、Uターンして市場に隣接する都立庭園「浜離宮」に陸揚げされた。神輿は今回のために浜離宮に造営した「御旅所」で一泊し、9日に築地の町を練り歩く。(抜井規泰)