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 東京・秋葉原で7人が死亡し10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件から、8日で10年となった。「二度と起こさせない」。現場を訪れた人たちは献花台の前で祈り、誓った。

 加藤智大死刑囚(35)に右脇腹をダガーナイフで刺され重傷を負った湯浅洋さん(64)=島根県浜田市=は、発生時間の午後0時半ごろに現場を訪れ、花を供えて手を合わせた。「私にとって10年は区切りではなく、一つの通過点。一生消えることはない傷の痛みとともに忘れずに事件に向き合い、二度と起こさせないために、なぜ起きたのかを多くの人にも考えてほしい」。加藤死刑囚に対して「いつか自分をさらけ出してほしい」と「本当の動機」を語るよう訴えた。

 近くで20年ほど勤めている埼玉県春日部市の会社員矢沢昌子さん(56)は「10年前は休日だったから被害に遭わなかったが、ひとごとではない」。献花をする人は年々減っていると感じるという。秋葉原地域連携協議会「アキバ21」の大塚實会長(84)は「風化は安心と安全の裏返しでもあるが、我々は油断せず、いつまでも頭の中に置いておく。やっぱり世界に誇る電気街。さらに良い街にしたい」と話した。