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 アイドルグループ・AKB48の新しいシングルCDに参加するメンバーをファン投票で決める「世界選抜総選挙」の開票イベントが16日、ナゴヤドーム(名古屋市東区)で開かれる。全国から数万人が集まるとされる催しを盛り上げようと、地元・名古屋の関係者が奔走している。

 9日夜、繁華街・栄の名古屋テレビ塔に「AKB48」「SKE48」などのグループ名や「世界のセンターは誰だ!?」などの文言が浮かび上がった。16日にかけて、日没から午前0時まで点灯される。

 今年で10回目となる「選抜総選挙」が名古屋で開かれるのは初めて。「屋根がある」「数万人収容できるスペースがある」などの条件で会場が初めて公募され、105件からナゴヤドームが選ばれた。国内外8グループから330人超のメンバーが立候補し、100人が「当選」する。

 「阪神優勝の経済効果」ほか、数々の試算をまとめた関西大学の宮本勝浩名誉教授(理論経済学)は、今回のイベントの経済効果について、愛知県周辺で約27億3千万円と推計。2016年の新潟(約24億円)や15年の福岡(約17億8千万円)など、これまでの会場の事前試算よりも高額だ。

 宮本氏は「昨年の総選挙(沖縄)の開票イベントが台風で中止になった影響で今年の注目度は一層高まる」と指摘。そのうえで「名古屋は大都市で、宿泊費や飲食費が高いことが理由と思われる。1日のイベントとしては非常に大きな経済効果だ」と語る。実際、名古屋一帯では16日、満室の宿泊施設が多くなっている。

 名古屋といえば、かつて市が自ら実施したアンケートで「行きたくない街ナンバーワン」になってしまった。地元の関係者は「汚名返上のチャンス」とばかりに、街のイメージ向上に生かそうと力を入れる。

 市交通局は、イベント開催を知らせるポスター約3千枚を市バスや市営地下鉄の車内、駅構内に掲示した。14日の始発からは記念の1日乗車券「ドニチエコきっぷ」(600円)2万枚も地下鉄駅などで販売する。市はナゴヤドーム付近で観光パンフレットを配る計画も立てているという。

 今回の総選挙は海外からもメンバーが参加するなど、ファンの関心も高い。ナゴヤドームを管轄する愛知県警東署は、厳重な警備態勢で臨む。

 当日は、会場でメンバーの出入りを待つファンによる混乱などを避けるため、雑踏警備に力点を置く。ファン同士の小競り合いや、人が集まる場所を狙う「ソフトターゲット」型のテロにも備え、機動隊も動員するという。

 相馬健人署長は「せっかく全国から楽しみにお客さんが来る。いい思い出になるように頑張りたい」と話した。(原知恵子、里見稔)