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 2013年モスクワ世界選手権の女子1万メートルで5位に入賞を果たした後、引退を表明した新谷仁美(30)=NIKE TOKYO TC=が5年間のブランクを経て9日、日体大健志台(横浜市青葉区)で開かれた長距離記録会で復帰を果たした。今後はまずは来年の日本選手権出場をめざす、という。

 新谷がレースに出たのはモスクワ世界選手権以来。その後、足のけがなどもあり、14年には引退を表明した。今回の復帰について「外に出て行った嫁が出戻ってきたようなもの」と、新谷独特の表現で語った。「復帰の特別な理由はないが、走るという自分に与えられた得意なことを仕事にするのは恵まれているのかもしれない」とも。競技会から離れ、都内で事務の仕事などに就いたが「外の世界の方が厳しいと思った。ストレスがたまった」という。

 記録会では3000メートルに出場し、9分20秒74。「最低でも9分15秒台を狙っていたので、アウトですね」と不満そう。現在は、800メートルの前日本記録保持者の横田真人さんらのサポートを受けて練習している。「支えてくれている方々のためにも結果を残したい。世界の舞台でしっかり順位を取りたい」。

 新谷は岡山・興譲館高時代から注目され、小出義雄氏が指導するユニバーサルエンターテインメントに所属していた。12年ロンドン五輪1万メートル9位、モスクワ世界選手権5位。モスクワでマークした30分56秒70は現在も日本歴代3位として残っている。(堀川貴弘)

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