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 ロシアのプーチン大統領は10日、訪問先の中国・青島で記者会見し、カナダで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)がロシアに他国の民主主義を損なう行為をやめるよう求める合意文書をまとめたことについて、「根拠のない無駄話はやめ、本当の協力のため具体的な問題に取り組むべきだ」と反発した。

 G7ではフランスやドイツ、英国が、選挙への介入などで欧米各国の不安定化を図っているとしてロシアを批判。合意文書は、ロシアに「民主主義システムを損なう振る舞い」のほか、シリアのアサド政権に対する支援もやめるよう求めた。

 また、G7では米国のトランプ大統領がロシアのサミット復帰を求め、他国の反発を招いたが、プーチン氏は「われわれが自ら(サミットを)出ていったわけではない」と語り、G7内の論争と距離を置く考えを示した。

 現G7の7カ国は、ロシアが2014年3月にウクライナ南部クリミア半島に軍を派遣し、一方的に併合した直後、当時ロシア国内で予定されていたG8首脳会議のボイコットを決定。ブリュッセルでG7首脳会議を開いて、ロシアを排除した経緯がある。プーチン氏は「拒絶したのは彼らだ。(戻ってくるなら)どうぞ、喜んで全員とモスクワで会う」とも話した。

 一方で、トランプ氏が3月の電話会談で提案した米ロ首脳会談について「米国側が準備できるなら、すぐにでも行える」と述べ、会談が成立するかどうかは米国次第との考えを示した。(青島=喜田尚)

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