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 東日本大震災をきっかけに、布製の生理用ナプキン製作に取り組んできた企業が、岩手県産木炭で作った染料を用いた新製品を開発した。木炭の除菌・消臭効果で衛生面の機能を強化し、災害時も利用しやすい生理用品の普及をめざすという。

 新製品「炭布 Sumifu」を開発したのは、岩手県紫波町の「ループラス」。同社の細川恵子社長(56)は震災後、内陸避難者を支援するボランティアをしていた際、避難所で紙ナプキンなど使い捨ての生理用品が足りずに困ったという悩みを多く打ち明けられた。「人に言いづらい女性の悩みに寄り添った、災害時にも使える生理用品を作れないか」。2012年末に、県内の女性6人でループラスを設立した。

 手がけてきたのは、肌触りの良いネル生地の布ナプキン。手のひらに収まるほどの大きさで、手持ちの下着にボタンで装着できる。花柄などハンカチのようなデザインをあしらい、「手狭な避難所でも取り換えやすく、洗って干しても違和感がない」という。

 災害時でも使えるように試行錯誤する中、商品のさらなる改良を図るため、細川さんは炭染めを手がける滝沢市の工房と連携。除菌消臭に特性を持つ木炭を生かし、従来の布ナプキンを木炭染料で染めた「炭布」を完成させた。

 「売り上げはまだ思うように伸びていないけれど、これからも女性たちの声を形にしていきたい」と細川社長。「炭布」は1枚2千円(税抜き)で、販売目標は年間300枚ほど。県内の手作り品イベントなどで販売するほか、盛岡市内の百貨店にも納品する予定だという。問い合わせはループラス(019・681・2187)へ。

 

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(渡辺朔)