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 史上初の米朝首脳会談を前に11日、北朝鮮による拉致被害者の田口八重子さん(拉致当時22)の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(80)と横田めぐみさん(同13)の母早紀江さん(82)が東京都内で記者会見した。飯塚さんは「被害者をかえす約束を取り付けて、その後、いつ誰をかえすかという日朝間での話し合いにつなげてほしい」と訴えた。

 飯塚さんは、北朝鮮の非核化をめぐる問題に国際社会の関心が集中することに危機感を示した。「日本人拉致問題は核と切り離し、先行してほしい。これを逃したら私たちの家族は永遠に帰って来ない」。昨夏に入院した後も体調が悪く、署名やデモ活動ができない自らの現状を明かした上で「家族はこれ以上待てない」とも語った。

 早紀江さんは「核の問題も大事だが、被害者は全く違う人生を歩まされた。人権問題として許せない」。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に対し「親の気持ちを分かってほしい。心を入れ替えてかえしてくれれば、大きな喜びが訪れる」と訴えた。(清水大輔)

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