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 東京・上野動物園のジャイアントパンダ、シャンシャンが、12日で1歳を迎えた。シャンシャンを見守り続けてきた福田豊園長が報道陣の取材で、この1年を振り返った。主なやりとりは次の通り。

 ――この1年で印象に残っていることは。

 誕生直後は緊張の連続でした。産声は聞こえるものの、授乳がなかなか確認できないときは大変心配しました。母親シンシンと父親リーリーの間に2012年に生まれた子は生後6日で死んでしまったので、それを超えるまでは落ち着きませんでした。生後1カ月を過ぎたころにはシンシンの育児も安定し、安心して見守ることができました。

 ――体重は1年で約30キロに。今後の成長は。

 150グラムほどで生まれた小さな体がお母さんのおっぱいでどんどん大きくなり、標準的なサイズです。固形物を少しずつ口にするようになり、竹も食べるようになります。1歳半をめどに離乳し、2歳前後で母親のシンシンから離れ、4、5歳で大人と同じ100キロ前後になり、性成熟を迎えます。

 ――中国との契約では、2歳を過ぎたら中国に渡ることになっています。

 とても愛らしく、手元においておきたい気持ちはやまやまですが、いずれはお婿さんを探し、繁殖に取り組むことが必要です。返還時期については今後、中国側と相談します。

 ――シャンシャンのきょうだい誕生にも期待がかかります。

 メスは授乳が終わらないと発情がこない仕組みになっています。過去の例には1986年にトントンが、88年にユウユウが生まれているので、同じ間隔でいけば来春には繁殖して、ということができればいいなと思っています。

 ――パンダの魅力は。

 しぐさが無防備で、見飽きない動物。一方でパンダは野生下では1900頭、飼育下では450頭ほどで、保護が必要です。シャンシャンの成長を見守っていただくと同時に、パンダの保護活動も知ってもらえたらいいですね。(まとめ・西村奈緒美)