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 新幹線車内で男に突然刃物で切りつけられ、乗客3人が死傷した事件。こうした事態に遭遇した場合、どう対処すればいいのか。

 今回の事件で、身を守る道具としてシートの座面が活用された。乗客の証言によると、車掌が「座面を外し、盾のようにしてください」と指示し、多くの乗客が座面を抱えたという。

 JR東海は、乗務員に座面やかばんなどを使い相手と距離を取って防御するよう、マニュアルや訓練で指導。乗客には、客室出入り口の壁などにある非常ブザーを鳴らして乗務員に知らせるよう呼びかけている。

 元千葉県警警察官で危機管理に詳しい千葉科学大危機管理学部の村上徹教授は「まずその場から逃げること」と強調する。万が一、逃げる時間がない場合は、かばんや衣服を広げて防御手段とするのが有効だという。

 犯罪を未然に防ぐにはどうしたらよいのか。

 関西大学社会安全学部の安部誠治教授(交通政策論)は、新幹線は運行本数が多く十分な待機場所もないため、空港のように検査に時間をかけられないと指摘したうえで、改札を通る間に危険物を検知するセンサーの開発が必要だと主張する。「爆発事故が起きれば被害は甚大だ。金属凶器や爆発物を検知する仕組みを考えなければいけない」