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 パロマ瑞穂スタジアム(名古屋市)で6日に行われたサッカーの天皇杯2回戦。JFLの奈良クラブがJ1名古屋に追いつき、PK戦へ持ち込んだ。波乱を予感させる展開にスタンドは期待と不安に包まれた。

 PK戦はAとBが対戦した場合、ABBAABBAABの順に蹴る「ABBA方式」で行われた。後攻の名古屋が4人全員成功。問題の奈良ク4人目は2―4、失敗すれば敗退決定のシーンで登場した。

 選手はキックの直前に減速し軸足の左足でけんけんした。GKのタイミングを外して成功したが、主審は首を横に振り、やり直しを指示した。この時点で「キック失敗、名古屋の勝利」を主張する声は選手、ベンチ、スタンドから上がっていなかったように思う。

 その後、奈良クの6人目が成功して勝負あり。喜びを爆発させる奈良クと、サポーターから厳しい言葉を浴びる名古屋。ジャイアントキリング(大番狂わせ)が起こる天皇杯のだいご味を味わった気分だった。

 妥協案とも思える日本協会の特例措置。後日行われるPK戦だけの決着で、3回戦進出を決めたチームは心の底から喜べるだろうか。モヤモヤ感はぬぐいようがない。(金子智彦)