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 東海道新幹線の車内で男女3人が刃物で襲われて死傷した事件では、乗客はシートの座面を取り外し「盾」として使った。走行中は密室状態となる列車内などでの突然の凶行からどう身を守るのか。雑誌、パソコン、ベルト……。専門家は「身近のあらゆる物を使って」と呼びかける。

 「新幹線は便利だがセキュリティーが甘い」。元警視庁SPで身辺警護SP学院(さいたま市)の講師の伊藤隆太さん(49)はこう指摘する。乗車時に飛行機のような厳重な手荷物検査がなく、走行中は「逃げ道は通路に限られ、襲う方は突進さえすればいい」という状況だ。

 そこに凶器を持った人物が現れたらどうすればいいのか。逃げるのが最優先だが、防護が必要になることもある。9日の事件では、車掌が「座面を外し、盾のようにしてください」と指示。新幹線の座面は前方から引き上げれば取り外せる。乗客は座面を抱えて身構えたという。伊藤さんはこれを「有効な対策」とした上で、相手と距離をとるために「腕をしっかり伸ばして持って」と補足した。

 ほかに、上着を相手めがけて投げたり、振り回したりするのも有効という。凶器に絡んで攻撃を止められれば一番いいし、少なくとも足止めにはなる。

 市民に防犯のコツを伝える「安…

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