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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本のライバル韓国がけが人続出で苦しんでいる。そんな中で明るい材料となっているのが20歳のMF李承佑(イスンウ)だ。バルセロナの下部組織育ちで、「韓国のメッシ」と呼ばれる新星は韓国の希望の星となるか。

 韓国代表は、かつてJリーグでプレーしたFW李根鎬やDF金珍洙らがけがでW杯に出られなくなり、チームの再編を余儀なくされている。そんななかで、年代別代表の実績は積んでいるが、代表歴のない李承佑の選出。「韓国国内でサプライズだった」とDF張賢秀(FC東京)は言う。これまで年代別代表の監督を務めてきた韓国の申台龍監督に抜擢(ばってき)された。

 現在はイタリア1部ベローナに所属し、主に途中出場で活躍する。5月にW杯登録の暫定リストに入ると、ホンジュラス戦で代表デビューした。聯合通信によると「最初は難しかったけれども、周りの選手が支えてくれた」と李承佑。得意のドリブルでゴール前に切り込むなど好プレーを見せ、23人に滑り込んだ。

 李承佑が世界的に有名になったのは2014年。バルセロナが国際サッカー連盟(FIFA)の「国際移籍は原則18歳以上」という規則に触れて処分を受けたためだ。李承佑は18歳まで試合に出場できなかった。そんなハンディを乗り越えてつかんだ代表の座。「代表でプレーするのが夢だった。必死によいプレーをしたい」と語っている。(モスクワ=河野正樹