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 久留米大(福岡県久留米市)は12日、医学部の歯科口腔(こうくう)医療センターで、年度内に使い切れなかった国の科学研究費補助金(科研費)を業者への「預け金」としてプールするなど、計710万円の不正使用・受給があったと発表した。不正をした男性准教授(51)を停職30日、女性講師(53)を同90日の懲戒処分とした。

 同大によると、准教授は2003年度に受けた科研費のうち、使い切れなかった30万円分の試薬などを業者に架空発注。購入したように見せかけて代金分をプールし、翌年度、関連する動物実験の費用に充てた。講師は06年度の科研費を別の研究室の研究者名義で無断申請し、680万円を不正に受け取った。科研費は原則、年に1人1件しか申請できず、講師はすでに別の研究で科研費を受け取っていたことから別名義での申請をしたという。

 15年12月、大学に匿名の情報提供があり、調査委員会を設けて調べていた。懲戒処分は昨年10月2日付で、監督責任のあるセンター長も出勤停止20日にした。内村直尚副学長は「このような不正が発生したことを重く受け止め、深く反省します」と陳謝した。