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 米朝首脳会談がシンガポールで始まった12日午前、愛知県豊明市の愛知朝鮮中高級学校では生徒や教員たちが集まり、会談の中継映像を見守った。

 午前9時半すぎから、体育館に中1~高3までの全校生徒計約190人が集合。舞台上のスクリーンを前に、両首脳の会場入りを待った。

 午前10時ごろ、会談会場のホテルに到着したトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長がしっかりと握手をすると、生徒たちから大きな拍手が起こった。両手で口を押さえながらスクリーンを見つめたり、目尻をぬぐったりする生徒もいた。

 高3の金和政(キムファジョン)さん(17)は「歴史上ずっと敵対してきた両国のトップが握手するのを見て、言葉にできないくらい感動した」と話した。同学年の朴唯華(パクユファ)さん(17)は、一度中止となった会談の行方が心配だったという。「米国との関係がよくなれば、世界での共和国(北朝鮮)の立場も良くなるかもしれない。日本での在日朝鮮人に対する意識も良い方向に向かってくれればうれしい」

 同校教務部長の尹光信(ユングァンシン)さん(62)は「会談の中身はどうなるかわからないが、朝鮮半島の平和のための一歩になると思う。日本語も朝鮮語もできるこの学校の子どもたちが、将来活躍できる場が広がってほしい」と話した。(日高奈緒