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 5月30日のガーナ戦に続いて6月8日のスイス戦も0―2で敗れ、ワールドカップ(W杯)ロシア大会に臨む日本代表への不安が高まっています。しかし冷静に分析すると、チームは良い方向へ向かっていると私は思いました。ポイントは「プレス」と「ギャップ」です。これはテレビ観戦でもチェックが可能です。

 日本はガーナ戦で3人だったDFをスイス戦で4人に変えましたが、実際に変化が起きたのは、ゴール前での守備ではなく、前線からのボールの奪い方でした。西野朗監督は、現代サッカーの守備の標準となっている「プレス」を徹底させました。

 プレスで肝心なのは、最初に動く第1の守備者と、その動きに呼応する第2の守備者です。第1の守備者は、縦パスのコースを遮りながら相手に近づき、横パスが出たら、今度はパスを出した相手への戻すリターンパスのコースを塞ぐために、カーブを描くようにボールを追います。これは、テレビ観戦でも見つけやすい動きで、必死に追い掛ける必要はなく、リターンパスをさせないことがポイントです。2番目の守備者は、自分の内側へ縦パスを出されないように注意しながら、サイドでパスを待つ相手選手からボールを奪おうとします。

 日本代表に対して、「がむしゃらさが足りない」という批判をする人がいますが、がむしゃらにボールを追い掛けても、相手にプレスがかからなければ、意味がありません。

 一方、攻撃の方はどうでしょうか。世界標準のプレスはどのチームもやってきます。対抗策は、相手と相手の間の「ギャップ」にパスを通して、プレスを無力化することです。スイス戦では、ギャップを狙っていることが明確なパスが何本もありました。同じ無得点の試合でも、相手のプレスを受けて、中央ではなくサイドに回避するしかなかったガーナ戦より期待を持てました。

 大事な大会前の親善試合に限って言えば、課題がはっきりする負けは悪い負けではありません。12日のパラグアイ戦でも、プレスの徹底と、ギャップを狙う攻撃を磨いていくべきです。

■サッカーが分かる…

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