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(12日、プロ野球交流戦 ヤクルト3―1西武)

 ヤクルト・バレンティンと西武・山川。球界屈指の4番は、ともに本塁打と打点でリーグトップ。交流戦の首位攻防戦で流れをつかんだのは、ヤクルトの方だった。

 三回、3四死球で得た2死満塁。バレンティンに強引に振る考えはない。西武のカスティーヨは荒れ、狙い球を絞りにくいからだ。2球目。コンパクトにバットを合わせると、2点先制打が中前ではずんだ。「得点圏に走者を進めてくれたので、それをかえすのが僕の役目。打てて良かった」

 一方の山川はフルスイングが魅力だが、この夜は走者を一塁に置いた一回は凡退。打点を挙げられず、「完敗です」とうめいた。

 2013年に60本塁打の日本記録を打ち立てたバレンティンも、来日8年目。やみくもに振り回しているわけではない。3日の楽天戦では八回、一塁走者が二盗を決めると、バットを二握りほど短く持って右方向へつなぎ、決勝点をおぜん立て。宮本コーチが「自分で考えた打撃」と、状況に応じた打撃を心がける心理面での成長を認める。

 4番の一振りが勝負を分け、実に9年ぶりとなる交流戦の勝ち越しを一番乗りで決めた。ただ、リード役として快進撃を支える中村が四回、頭部付近の死球を受けて負傷退場と不安材料も生まれている。残り6試合。このまま球団初の最高勝率まで突っ走れるかは、投打がうまくかみ合うかがカギになる。(笠井正基)

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