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 はしかが大人を中心に流行し、百日ぜきの成人患者も増えている。子どもがかかる感染症が、なぜ大人にはやるのか。大人でも予防接種が必要なのか。はしか・百日ぜき・水痘の三つについて、専門家に聞いた。

<はしか> 区切りは「30歳と50歳」

 はしかが今春、沖縄や愛知で流行した。今年だけではない。2016年には千葉や大阪、17年には広島、山形などで流行した。幼い子の病気と思われがちだが、沖縄では発症した約100人のうち20歳以上が7割以上で、愛知でも24人中、10歳未満の患者は2人しかいなかった。

 なぜ大人がかかるのか。国立感染症研究所感染症疫学センターの多屋馨子室長は、予防接種制度の変遷に一因があるという。

 はしかでは1978年、1~5歳の間に1回接種する定期接種が始まった。何度もの全国流行を経て、2006年から1歳と就学前の2回接種が定期化され、08~12年度は当時の中高生も定期接種にした。

 この歴史の中で①定期接種の機会がなかった人(1972年10月1日以前生まれ)②接種機会が1回の人(~90年4月1日生まれ)③2回の人(それ以降生まれ)が混在している。

 沖縄や愛知からの報告によると、両県で今年発症した大人は、ほぼ全員が未接種か1回接種だった。1回接種の患者は症状が軽く、他の人への感染源にもほとんどなっていない。未接種者が感染を広げていったとみられるという。

 どう対処するか。

 川崎医大総合医療センター(岡山市)の中野貴司教授は「30歳と50歳で区切ると分かりやすい」と話す。今、30歳以上50歳未満の人は、母子手帳などで2回接種した記録がない場合、少なくとも1回は接種したほうがいい。50歳以上の人は接種の優先度は低い。

 ただ、医療や福祉、教育の分野で働く人は、確実に免疫をつけておく必要がある。愛知では、病院に勤める人が来院患者から感染した。多屋さんは「かかった記憶がある」と思っている人は抗体検査で確認し、接種記録が1回だけの人はあと1回受けるよう強く勧める。「記憶より記録、が鉄則です」

<百日ぜき> 乳児の感染源にも

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