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 古民家や空き家を活用し、地域をまるごと宿泊施設とするイタリア発祥の試み「アルベルゴ・ディフーゾ(ホテル分散型観光地域)」。そのアジア第1号に、矢掛町の宿泊施設「矢掛屋」一帯が認定された。江戸時代の宿場町の風情が残る町並みをいかし、地域振興に貢献していることなどが評価されたという。

 認定したのはイタリアの民間団体「アルベルゴ・ディフーゾ協会」。試みは会長のジャンカルロ・ダッラーラ氏が1980年代に提唱した。廃村の危機にあった小さな村々で、空き家や店舗をできる限り現状のまま活用して観光客を取り込み、地域の活性化を図るとした。欧州で広がり、イタリアをはじめ92カ所、約150施設が認定を受けている。

 矢掛屋は江戸~明治期の古民家を町が改修し、本館(6室)と露天風呂がある別館(9室)を整備して2015年に開業。地元のホテル業「シャンテ」が運営する。近くには矢掛屋と同様に古民家を活用した貸し切り旅籠(はたご)、ギャラリーを兼ねた伊仏料理店もオープンしている。

 12日にあった認定式では、ダッラーラ氏が矢掛屋の安達精治社長と山野通彦町長に認定書を手渡した。ダッラーラ氏は「矢掛屋一帯はイタリアの小さな村と同じ雰囲気がある。住民の協力を得ながら、町ぐるみで地域をつくりあげてほしい」と期待した。(小沢邦男)

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