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(特別編)ありがとう普門館

「1×50」

 普門館――2011年まで全日本吹奏楽コンクール全国大会の中学校の部と高校の部が数多く開催され、「吹奏楽の聖地」と呼ばれた東京都杉並区にあるホールだ。全国の吹奏楽部員たちが憧れたその場所は、耐震強度などの問題で使用できなくなり、ついに今度の冬、解体が始まることになった。

 サックス奏者の松井宏幸は、そんな普門館に人一倍思い入れがある。高校時代は埼玉栄高校吹奏楽部の一員として、普門館で行われた全日本吹奏楽コンクールに出場して金賞を受賞した。現在は普門館を本拠地とするプロ吹奏楽団、東京佼成ウインドオーケストラの一員として活動している。普門館の客席は使用できないが、ステージはイベントなどで使われることがあり、楽団事務局も館内に残っている。練習場もすぐ近くだ。

 学生時代に憧れ続けたその場所が、今は身近にある。

     ♪

 埼玉県で生まれ育った松井が吹奏楽を始めたのは中学2年生のとき。1年生まではバレーボール部員だったが、文化祭で吹奏楽部が演奏した米米CLUBの《浪漫飛行》に感動し、吹奏楽部に飛び込んだ。中学の途中で転校したが、新たな中学校でも吹奏楽を続けた。

 ある日、音楽室で埼玉栄高校吹奏楽部の定期演奏会のポスターを目にした。

 「この学校は全国大会に出ているのか」

 当時の松井にとって、普門館で行われている全日本吹奏楽コンクール全国大会は想像もできない世界だった。期待に胸を膨らませて埼玉栄の定期演奏会に足を運び、驚いた。

 「なんだ、この学校! 高校生…

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