[PR]

 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は12日午後1時40分(日本時間同2時40分)すぎ、首脳会談の会場となったホテルで、包括的な合意文書に署名した。両首脳が署名した文書では、トランプ大統領が北朝鮮に体制保証を約束する一方、金正恩氏は朝鮮半島の「完全な非核化」にむけて、断固として取り組むことを確認した。

 米朝相互の信頼醸成が朝鮮半島の非核化を可能にすると強調した上で、両首脳は4点について一致した。

 ①米朝の両国民が平和と繁栄を望んでいることに従って、新しい米朝関係を構築する。

 ②朝鮮半島に永続的で安定的な平和体制を構築するためともに努力する。

 ③北朝鮮が朝鮮半島を完全に非核化するために取り組むとした、4月27日の板門店宣言を再確認する。

 ④米朝はすでに身元確認されたものを含め、戦争捕虜(POW)や行方不明兵の遺骨の回収に尽力する。

 両国は、今回の合意を実現させるため、ポンペオ米国務長官と北朝鮮高官による協議を早急に始めることでも一致した。

 トランプ氏は署名式で「(非核化の)プロセスはとても迅速に始まる」と語った。さらに「北朝鮮と朝鮮半島との関係は、過去とは非常に異なる状況になると思う。我々はとても特別な絆を築いた」と語った。

 これに対し、正恩氏は「歴史的な会談を行えた。過去から離れ、世界は歴史的な変化を見るだろう」と述べた。記者団から、金正恩氏をワシントンに招くのかと問われると、トランプ氏は「絶対に招くだろう」と語った。

 両首脳はこれに先立ち、政権幹部を交えた昼食会合を終えた後、ホテルの庭にともに現れ、記者団に「多くの進展があった。とても前向きだ。誰もが予想することができた以上の良い出来だ。今から署名する」と語っていた。(シンガポール=土佐茂生)