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 走行中の東海道新幹線車内で男女3人が襲われ、男性が死亡した事件で、車内のカメラには、男性が倒れた後に起き上がるなど、容疑者と激しくもみ合う様子が映っていたことが、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警は、車両後方から中央付近まで7メートルほど移動した末、致命傷を負ったとみている。

 小田原署によると、殺人容疑で送検された無職の小島一朗容疑者(22)=愛知県岡崎市=は9日夜、「のぞみ265号」12号車の後方から3列目の自席で、両隣の女性を刃物で切りつけたうえ、最後部の席にいた会社員梅田耕太郎さん(38)=兵庫県尼崎市=に制止されてもみ合いになり、殺害した疑いがある。

 梅田さんは車両中央からやや後ろ寄りの通路で倒れていた。首をなたで切られており、失血死だった。捜査関係者によると、両足にはナイフで刺された傷もあったという。

 車内のカメラには、乗客が一斉に逃げるなか、梅田さんが倒れて起き上がり、小島容疑者ともみ合う様子が映っており、小島容疑者が両手を振り回す場面もあったという。2本の刃物について、小島容疑者は「事件前に滞在した長野で買った」と供述しているといい、県警は入手経路を調べている。