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 12日の米朝首脳会談を、拉致被害者や家族らはどう受け止めたのか。

 新潟県佐渡市に住む拉致被害者の曽我ひとみさん(59)は佐渡市を通じ、「とても残念」などとコメントした。「結局、米朝ともに拉致被害者家族が置かれている現状を理解してもらえなかったのでしょう。もっと具体的な答えを引き出してほしかった」としたうえで、「このまま問題を引き延ばすことはできません。安倍総理にはぜひ日朝会談を開催すべく行動してほしい」と訴えた。

 拉致被害者・横田めぐみさん(拉致当時13)の母早紀江さん(82)は川崎市で記者会見。会談で拉致問題が提起されたことに「奇跡的なことが起きた。拉致被害者が元気な間に帰ってきてくれるようにいつも思っている」と評価した。合意文に日本人拉致問題への言及がなかったことには「そう簡単にはいかない。悲観はしていない。あとは日本政府がやらなければいけない」と注文をつけた。

 拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さん(80)は埼玉県春日部市で、「米国に『(被害者を)即刻帰せ』と言ってもらい、北朝鮮から『帰します』と確認をとってほしかった。そこまではいかなかったが、問題提起を北朝鮮が受け入れた形はできた」と語った。

 日本政府に対しては「制裁解除も含め、見返りをアピールして北朝鮮にこちらを向かせてほしい。日本から『話し合おう』と申し入れた方がいい。今回は千載一遇のチャンス。秋ぐらいまでに先が見えるようにしてほしい」と求めた。

 拉致被害者・市川修一さん(拉致当時23)の兄・健一さん(73)は鹿児島県鹿屋市の自宅で、トランプ大統領が拉致問題を提起したことに「うれしく思う。もう少し詳細に話も聞きたかったが、今後の日朝交渉につなげていけたらと思う」と話した。(原裕司、斎藤博美、加藤真太郎)