[PR]

 日本高校野球連盟と朝日新聞社が地方大会の運営や高校野球の育成に功績があった人をたたえる「功労者表彰」に元石川県高野連理事長の中野好光さん(54)=金沢市=が選ばれた。元球児ではないが「高校野球の魅力にとりつかれ、野球漬けになってしまった」。今も金沢辰巳丘の責任教師として現場に身を置く。

 金沢二水で剣道部に所属し、同志社大では新聞学を専攻した。「片足を突っ込んだ」のは教員として県内に戻ってから。1991年に松任の女子ソフトボール部監督となり、部員集めに奔走。猛練習の末に県3位に押し上げた。

 96年、金沢辰巳丘の硬式野球部の責任教師になった。「ボールが小さくて、ノックバットが最初は当たらなかった」が、当時の山田斉監督と指導にのめり込み、打撃投手も務めた。「教室で生徒を変えるのは難しいが、野球は生徒の変化が目に見えて分かる」。チームは99年夏、石川大会で準優勝。「負ける気しないです」と話す生徒の姿にたくましさを感じた。

 翠星、鶴来の責任教師などを経て、2008年から県高野連理事長を5年務めた。「内輪の高校野球で終わるのはやめよう」。県理学療法士会と連携し、夏の石川大会中は球場に理学療法士が待機して選手の健康面をサポートする態勢を整えた。小中学生を対象とした高校野球指導者による技術指導や球児とのふれ合いの場も作った。少子化を見据えていたからだ。日本高野連が部員不足の学校による連合チームの公式戦出場を認めたのも、理事長在任中のことだった。

 昨年、金沢辰巳丘に教頭で戻り、今春から再び野球部の責任教師に。くしくも夏の第100回全国高校野球選手権記念石川大会は内灘、向陽と連合チームで出場する予定だ。「いずれこういう時代がくると思っていたが、自分の学校がね」

 管理職の立場で、昔のように毎日練習に足を運ぶことはできない。それでも、行けば生徒にできるだけ話しかけるようにしている。

 「練習を見ているとあっという間に時間が過ぎてしまう」(塩谷耕吾)

こんなニュースも