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 史上初めての米朝首脳会談で、両国の融和ムードが高まった。国内では昨年から、北朝鮮の脅威は「国難」(安倍晋三首相)ととらえられ、ミサイル発射の際の避難訓練や迎撃システムの配備計画が進む。振り回されてきた住民には、安堵(あんど)と不安が交錯する。

 「いつ飛来するかわからないミサイルに、漁師は無事を祈って出漁していた。これでミサイルの発射はなくなると思うので安心です」。北朝鮮からのミサイル発射を想定し、昨年3月に全国で初めて政府などが主催する避難訓練が行われた秋田県男鹿市北浦地区。県漁業協同組合船川総括支所の沢木祐喜総務課長はほっとした表情を見せた。

 ただ、地区の住民組織代表の高野進さん(78)は「うまく進んでくれればいいが、非核化には時間がかかるし、すんなりいきそうにないね」と心配する。

 政府は北朝鮮からの弾道ミサイルを念頭に、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を全国2カ所に配備し、2023年度からの運用を目指す。秋田県は候補地の一つだ。「計画のそもそものスタートが、『北朝鮮情勢が緊迫しているから』だった。今の情勢の中で、イージス計画を進めるのか。融和ムードに水を差す可能性がある」と「県イージス・アショア配備問題を考える実行委員会」の櫻田憂子実行委員長は訴える。

 米朝首脳会談の2日前にも、群…

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